か行|用語集
CCPM(Critical Chain Project Management)
CCPM(Critical Chain Project Management)はエリヤフ・ゴールドラットが開発した管理手法で、プロジェクト全体の工数にバッファを持たせる特徴を持つ。バッファを組み込んだ一般的な管理手法を用いると、タスクが早期完了しても予定通りに進み、タイムロスが生まれてしまう。一方、CCPMではバッファをまとめて最後に持ってくることで工期の短縮や、納期遵守率の向上が見込める。
CMMI(Capability Maturity Model Integration)
CMMI(Capability Maturity Model Integration)とは組織がプロセスを適切に管理できるよう、遵守すべき指標を体系化したものを指す。元々は米国国防総省(Department of Defense)が米国カーネギーメロン大学(CMU)に設置したソフトウェア工学研究所(SEI)で考案され、日本では「能力成熟度モデル統合」と訳される。CMMIはサービスや開発などの成熟度合を5~6段階に分類し、現状のプロセスの状況把握や改善に活かすことに役立つ。
Core Web Vitals
Core Web Vitalsとは、Googleが定めるユーザー体験の向上にちなむコンセプトであるWeb Vitalsの中で、特に重要な3つの指標の総称のこと。指標はそれぞれ「LCP」「FID」「CLS」からなり、どれもユーザーの快適性に大きく関連している。なお、Web VitalsはChromeの拡張機能・Web Vitalsを活用して手軽に計測することが可能。なお、Core Web Vitalsは2021年5月からランキングファクターとして適用開始予定であることが発表されている。
Go
GoはGoogleが開発したプログラミング言語の一つ。「Go」「Go言語」「Golang」などと呼ばれる。2009年にロブ・パイクとケン・トンプソンによって設計された。シンプルかつ高速、優れた並行処理性やメモリ安全性を兼ね備えるコンパイル言語で、コンパイラ・ツール・ソースコードは、すべてフリーかつオープンソースである。Linux、Mac OS X、Windows、Android、iOSで動作する。サービスとして活用されている具体例として、YouTubeや転職支援サービスの「MIIDAS(ミイダス)」、社内コミュニケーションツールの「Talknote」などが挙げられる。
Googleインドアビュー
GoogleインドアビューはGoogleが提供するサービスの一つで、Googleマップ・Googleマイビジネスに店内や施設内の様子を掲載することができる。元々は施設や店内の様子を伝える屋内版ストリートビュー「おみせフォト」として提供されていたが、2014年にGoogleインドアビューに改称、翌年にはGoogleストリートビューに統合された。ストリートビュー同様、屋内を360度見渡したり移動できたりするため、現地に行かずとも様子を伺いしることが可能。飲食・観光店などのtoC向け店舗はもちろん、バーチャルオフィスツアー用に一般企業でも導入が進んでいる。
GUI(Graphical User Interface/グラフィカルユーザーインターフェイス)
GUI(Graphical User Interface)とは、コンピューターの画面上に表示される操作可能なインターフェースのこと。旧来のコンピュータにはマウスが接続されておらず、コマンド入力方式のインターフェース(CUI)が採用されていた。GUIはアイコンの意味や操作手順が標準化されているため、アプリケーションパッケージが異なっていても基本的に共通の手順で操作ができる。なお、Windows・Mac OSといった代表的なものには組み込まれているが、UNIXなど一部のOSでは別途GUIソフトが必要になる。
gulp(ガルプ)
gulp(ガルプ)とはNode.jsをベースとしたビルドシステムヘルパーのこと。いわゆる、フロントエンド開発を中心に用いられるタスクランナーの一つ。SassをCSSに変換したり、localhostでWebを表示したり、画像圧縮などが可能。煩雑な処理を自動化できるため、効率化とミス軽減につながる。ちなみに、公式ページには人気のプラグインも公開されている。
Kaggle(カグル)
Kaggle(カグル)とはデータ分析・機械学習のモデリングを競うコンペティション、およびプラットフォームのこと。つよつよエンジニアの魔巣。
Kotlin(コトリン)
Kotlin(コトリン)はオブジェクト指向プログラミング言語の一つ。同じ静的型付け言語であるJavaと互換性を持ち、NullPointerExceptionを未然に防ぐ仕組みやコードの呼び出し、短く簡潔な記述など、Javaと比較して使いやすくなっている。Androidアプリの開発をはじめ、Uber Eats・Evernote・Netflix・Yahoo!ニュース・LINEなどのサービス開発にも用いられている。
ガラクトミセス
ガラクトミセスとはお酒を造るときに使われる天然酵母のこと。この酵母を牛乳で培養した液体を濾過したものがガラクトミセス培養液になる。マックスファクターが特許酵母と特許製法で作った世界初・唯一無二の成分。ガラクトミセス培養液はSK-2や韓国コスメなどに使用されており、保湿効果・整肌作用・皮脂分泌抑制作用・ph調整作用などの効果が期待できる。
カンパニー制
カンパニー制とは社内の事業を独立した企業として扱い、組織にする体制のこと。「社内カンパニー制」「In-House Company System」とも呼ばれる。社内でありながら独立性と権限を持つため、意思決定スピードの向上や収益性向上、事業活性化、経営人材の育成などが期待できる。近しいものとして持ち株会社が挙げられるが、持ち株会社は別法人・カンパニー制は同社内という点で異なる。
キャリーコスト
キャリーコストとは、先物の理論価格と現物価格の差のこと。「持ち越し費用」や「理論ベーシス」とも呼ばれる。株式・債券などの現物保有と先物保有のコスト量の差を示す。ポジション維持のために必要とされるキャリーコストは取引種別や資産によって異なる。ちなみに、キャリーコストが正の場合は「プレミアム」、負の場合は「ディスカウント」と言われる。
グスタフ・クリムト
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt 1862年7月14日 – 1918年2月6日)はオーストリアを代表する画家。ウィーン分離派の創設者。絵画・壁画・ドローイング・その他装飾芸術などを媒体に制作し、女体をモチーフにした官能的な作品を多く発表している。日本画とその手法に影響を受けており、金箔を使って描いた肖像画などを描いている。代表作に「接吻」「ユディト」「裸のヴェリタス」などがある。
グレーン
グレーン(grain)とは、トウモロコシ等の穀類のこと。また、グレーンウイスキーの略称として呼ばれることもある。ちなみに、グレーンウイスキーはトウモロコシなどの穀類と麦芽を発酵させ、蒸留して作られる。
グロースハック
グロースハックとは、市場やユーザーニーズに応じたサービス改善を行う手法、およびそのプロセス全体を指すフレームワークのこと。マーケティングやプロダクト、サービス開発などの各セクションが同じ視点を向き、仮説検証・分析を繰り返しながらサービスをグロースさせていく特徴を持ち、エンジニア・マーケターなど多様なスキルセットが求められる。近年は特に、グロースハックを専門に行う「グロースハッカー」の存在が重要だとされている。
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスとは、インターネットに接続する機器が使用できるIPアドレスのこと。パブリックIPアドレスとも呼ばれる。インターネット上ではIPアドレスが重複してはいけないため、グルーバルIPアドレスは管理団体が厳格に管理している。グローバルIPアドレスを使用する場合は管理団体に申請を行い、IPアドレスを割り当ててもらう必要がある。
ケーパビリティ
ケイパビリティ(Capability)とは企業や組織が持つ、全体的な組織的能力、あるいは企業や組織が得意とする組織的能力のこと。経営戦略を構成する上で重要な概念として考えられており、スピード・効率性・品質の高さなどが挙げられる。これらはオペレーションの柱となる要素であり、競争上の大きな優位性となりうる。競争戦略による差別化が困難な昨今の状況下では、ケイパビリティを高め、戦略の実現性で他社に差をつけることによって、持続的な競争優位を確立することができるとされる。
コア・コンピタンス
コア・コンピタンスとは、ある企業の活動分野において「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」のこと。端的に言えば「企業の得意分野」。例として、ホンダのエンジン技術やソニーの小型化技術、シャープの液晶技術などが挙げられる。自社の強みを意味する言葉として「ケイパビリティ」も用いられるが、一般にコア・コンピタンスはバリューチェーンの特定の機能の強み、ケイパビリティはバリューチェーンにまたがる組織的な強みを指すケースが一般的。
コクリエーション
コ・クリエーション(Co-Creation)は「共創」を意味するマーケティング用語。「Co=共同の、相互の」「Creation=創造」の組み合わせから成る。多様なユーザーが、利害関係のあるステークホルダーと対話を通じて新たな価値を共創することが定義とされ、消費者としての役割だけでなく、新しい商品・サービスを生み出す「パートナー」として見なす点が、これまでのフレームワークと大きく異なる。2004年、アメリカのミシガン大学ビジネススクールの教授ベンカト・ラマスワミ、C・K・プラハラードが提唱したことがきかっけとされる。
コホート分析
コホート分析とは、ユーザーをグループごとに分類して、行動・定着率を分析する手法のこと。
コホートは「同じ時期に近しい経験をしている人々のグループ」を指し、世代や社会的な要素によってユーザーを区分けすることで、行動や意識の変化を調べるのに用いられてきた。これまでは心理学・社会学のフィールドで主に使われていたが、近年はデジタル領域の分析手法としても転用されている。
コミュニケーションデザイン
「コミュニケーションデザイン(Communication Design)」とは、ユーザー間のコミュニケーション設計や、企業~顧客間のつながりそのものをデザインすること。00年代からデジタル化・モバイル化が進むにつれ、個人が扱う情報量が増えたり、利用するチャネルが増えたりしたことで、「どのユーザーに」「どのようなものを」「どのようなシチュエーションで」「どのようなアプローチで届けるべきか」といったプロセスの構築がより重要になった。
コミュニティマーケティング
コミュニティマーケティングとは、ユーザーコミュニティを活用したマーケティング手法のこと。コミュニティへの関心を通じて新規顧客を獲得し、ユーザーからの紹介やコミュニティの活性化が新たなユーザーを呼び込む、再生産型の施策である。上手く活用すればスケーラブルな効果を生み出せるため、多くの企業で実施されており、推進役であるコミュニティマネージャーの需要も高まっている。コミュニティマーケティングは特に顧客生涯価値(LTV)の向上に寄与するため、SaaSやD2Cビジネスで多く用いられる。
コメド
コメドとは、ニキビの初期段階である毛穴がつまった状態のこと。「面ぽう」「白ニキビ」「黒ニキビ」と呼ばれることもある。個人差はあるが、触ると肌がざらざらした感じがあり、小さな角栓が形成される。コメドの内側は、アクネ菌が繁殖しやすい状態になっており、細菌が増えることで炎症が進み、赤ニキビなどになる。
コンパイル
コンパイル(compile)とは、プログラム言語のソースコードをコンピュータが実行可能な形式(オブジェクトコード)に翻訳・変換すること。
コンパイル方式
コンパイル方式とは、プログラムにおける実行方式の一つ。コンパイル方式の言語では、まずソースプログラムを機械語に翻訳(コンパイル)し、その後に実行される。実行速度が速い一方、コンパイルの工程を経なければならなかったり実行環境が限定されたりする特徴がある。主なコンパイル言語に、C/C++・FORTRAN・COBOLなどがある。
コンピテンシー
コンピテンシー(competency)とは、ハイパフォーマーに共通して見られる行動特性のこと。高い成果を出す人材の思考・行動を分析することで、ロール毎のコンピテンシーを発掘できる。コンピテンシーは職種や役割によって設定され、人事評価などに用いられる。
ジョイントベンチャー
ジョイントベンチャー(合弁会社)とは、複数社の出資による新会社の立上げ、および事業展開の形態を指す。既存企業の株式の一部を買収し、共同経営される場合もある。LINE・サイバーエージェント・グリー各社による事例や、ビックカメラ・ユニクロ(ビックロ)などが著名。自社単独で事業を展開するよりもリスクが少なく、各社の得意分野やアセットを用いて事業を進められるメリットがある。
格安SIM
格安SIMとは、標準的な価格より低額で利用できるSIMカードのこと。一般的にスマートフォンには「SIMカード」と呼ばれる固有ID番号が記録されたICカードが挿入されており、それを電話番号などと紐づけることで電話やインターネット通信が可能になる。格安SIM事業者(MVNO/Mobile Virtual Network Operator)は、大手携帯会社の通信サービスを安く仕入れ、通常より安い価格で一般消費者に対して提供を行う。そのため、毎月の携帯電話にかかる料金を節約できるメリットがある。一方で、通信速度が遅くなったり、通信環境が不安定になったりするデメリットも抱える。
基本ソフトウェア
基本ソフトウェアとは、コンピュータ(ハードウェア)に動作を指示するソフトウェアのこと。OS(Operating System)と同義。
忌中
忌中(きちゅう)とは、不幸があってから喪に服す期間の一つのこと。仏式では四十九日の法要まで、神式では五十日祭までとされる。混同しやすい類似物として「喪中(もちゅう)」があるが、こちらは「忌中を含む一年間」を指すものである。
疑似静的化
疑似静的化とは、パーマリンク設定等を用い、動的に生成されるページを静的に生成されるページのようなURLに変えること。動的に生成されたパラメータ付きページよりも、疑似静的化されたページの方がSEO上良く評価されるという説もあるが、GoogleのSearch Advocate・John Mueller(ジョン・ミューラー)氏によると、不必要にURLを書き換えるよりもパラメータが付与された分かりやすいページの方が望ましく、URLの見映えを良くしたい場合はパンくずリストのマークアップを使うことが推奨されている。
構造化マークアップ
構造化マークアップとは、ウェブページ上の要素をマークアップすること。ページ上のデータをGooglebotに正しく認識させることができる。そもそも。構造化データはページ情報およびコンテンツを分類するために標準化されたデータ形式を指す。構造化マークアップを行うことで、検索結果一覧画面に抜き出して表示される場合もある。JSON-LD・microdata・RDFaなどの形式があり、現在はJSON-LDが推奨されている。なお、構造化データテストツールのサイトでは、構造化マークアップの記述テストができる。